神埼市では、平成23年9月に西九州大学と商品開発研究の連携協定を締結し、その後、西九州大学の研究の中で菱の実の外皮に含まれる成分にメタボ予防や血圧の急激な上昇を抑える作用が含まれていることを発見したため、平成23年11月18日に西九州大学との共同による特許出願(出願番号:特願2011-253323)を行っていました。その後2回の補正を行い、平成27年9月29日特許査定通知を受け、平成27年11月6日特許登録(発明の名称:酵素活性阻害剤 特許番号:特許第5831900号)を行いました。
特許取得を記念して、西九州大学において平成28年1月19日(火曜日)特許取得発表会を開催し、松本市長からは、「幼い頃から身近にあった菱の実を使って何かできないものかと平成21年度に100kgの菱の実を収穫し、20ℓの焼酎を醸造したことからスタートし、西九州大学との連携により今回の特許を取得することができた。菱の実を神埼の宝として磨きあげたい」と抱負を語られました。
菱の実の取り組みの経緯
平成21年度
・菱の実100kgを収穫、焼酎20ℓを醸造
平成22年度
・神埼市と田中酒造において、菱焼酎製造について協定を締結
平成23年度
・神埼市と西九州大学において、商品開発研究の連携について協定を締結
・西九州大学の研究により、菱の外皮に含まれる成分に高い抗酸化作用が認められたため、神埼市と西九州大学とで特許の共同出願
平成24年度
・神埼市菓子組合、西九州大学、神埼市の産学官連携により、佐賀の銘菓である「丸ぼうろ」をヒントに「ひしぼうろ」の商品開発を行い、12月1日に販売開始
・菱の水田栽培の実証試験開始
・菱の安定確保の取組みをサポートすることを目的として、和びし研究会を発足
平成25年度
・神埼市と大和酒造(株)において、菱焼酎製造について協定を締結
・第26回全国菓子大博覧会でひしぼうろが金賞を受賞
・和菱の活用研究を目的として、ひし茶研究会を発足
平成26年度
・神埼菱焼酎が「The saga 認定酒」に認定
平成27年度
・神埼和菱組合発足
・特許査定を受け、特許査定謄本を受領
・特許第5831900号「酵素活性阻害剤」特許登録
・特許取得発表会
問い合わせ
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