○神埼市林道管理条例

平成18年3月20日

条例第114号

(目的)

第1条 この条例は、森林の健全な育成を図るため、神埼市が管理する林道及びこれに隣接する林地を保全するとともに、林道の機能が十分に発揮できるように良好な状態で維持管理することにより、林業振興及び林道周辺の自然環境の保全に資することを目的とする。

(定義)

第2条 この条例において「林道」とは、主として林産物の搬出及び森林施業を行うための道路であって、神埼市民有林林道台帳に登載したものをいう。

(林道の管理者)

第3条 前条による林道は、市長がこれを管理する。

(使用届出)

第4条 林道を使用し、林産物を搬出するために、道路交通法施行規則(昭和35年総理府令第60号)第2条に定める大型自動車又は大型特殊自動車を使用する場合は、市長に届け出なければならない。

(使用許可)

第5条 林道を使用しようとする者は、市長の許可を受けなければならない。ただし、次の各号のいずれかに該当する場合は、許可を必要としない。

(1) 林産物の搬出又は造林、間伐、伐採等の森林施業の用に供するとき。

(2) 当該林道の利用区域内の住民が、生活道路として使用するとき。

(3) 登山、ハイキング、散策等レクリエーションの用に供するとき。

(4) 第10条の規定により、市長の許可を得て設置した工作物施設等の所有者又はその利用者が使用するとき。

(5) 前各号に掲げるもののほか、市長が認めるとき。

(使用許可の基準)

第6条 市長は、次の各号のいずれにも該当しないときは、林道の使用を許可しなければならない。

(1) 林産物の搬出又は森林施業のための通行に支障を来すおそれがあるとき。

(2) 林道を損傷し、又は汚損するおそれがあるとき。

(3) 林道の通行に危険をもたらすおそれがあるとき。

(4) 林道開設の目的に反し、不適切であると認められるとき。

(5) 林道周辺の自然環境の保全に支障を来すおそれがあるとき。

2 市長は、林道使用の許可に際し、林道の管理上必要な条件を付することができる。

(危険防止の指示)

第7条 市長は、林道沿線にある土石、竹木若しくは工作物等が林道に損害を及ぼし、又は通行に危険をもたらすおそれがあるときは、その所有者又は管理者に対し、必要な措置を指示することができる。

2 林道を使用する者は、この条例で定めた事項及び市長が設置した標識などの指示事項を遵守し、交通の安全に留意して通行しなければならない。

(禁止行為)

第8条 市長は、林道の使用につき、次の行為を禁止する。ただし、市長が特に必要と認めた行為は、除くことができる。

(1) みだりに林道を損傷し、又は汚損する行為

(2) みだりに林道に竹木、土石等を堆積し、林道の通行に支障を来すおそれのある行為

(3) 林道を使用してゴミ、土砂、残土、廃棄物等を運搬する行為

(車両の通行に関する措置)

第9条 市長は、林道の適切な維持管理及び車両の通行の安全を確保するために必要がある場合、次の各号の措置をとることができる。

(1) 車両の通行の禁止又は制限

(2) 積載又は重量の制限

(3) 速度の制限

(4) 前3号に掲げるもののほか、構造の保全又は通行の危険防止のための必要な措置

2 前条の目的を達成するため、林道に必要な施設を設置することができる。

(工作物の設置等の許可)

第10条 林道又は林道に接続する土地において、工作物施設等の設置若しくは道路の開設、改良又は土地の形質の変更をしようとする場合には、市長の許可を受けなければならない。

2 市長は、前項の許可に際し、林道の管理上必要な条件を付することができる。

(工作物の設置等の許可の基準)

第11条 市長は、前条による許可申請があった場合において、次の各号のいずれかに該当するときは、許可をしないものとする。ただし、第1条の目的に反しないと認めるときは、この限りでない。

(1) 第6条第1項各号に該当するとき。

(2) 土砂の流失、崩壊その他災害を発生させるおそれがあるとき。

(3) 水源を汚染し、又は森林の保全若しくは育林に悪影響を及ぼすおそれがあるとき。

(許可の取消し等)

第12条 第5条若しくは第10条により許可を受けた者が、次の各号のいずれかに該当するときは、市長は、許可の取消し又は林道の使用禁止若しくは原状回復等必要な措置を命ずることができる。

(1) 虚偽又は不正な手段により許可を受けたとき。

(2) 許可に付された条件に違反するとき。

(3) 第6条第1項各号又は第8条各号若しくは前条第2号若しくは第3号に該当するとき。

(権利譲渡の禁止)

第13条 第5条又は第10条により許可を受けた権利は、譲渡することができない。

(違反に対する措置)

第14条 市長は、この条例に違反した者に対し、林道の使用禁止を命ずることができる。

(損害賠償)

第15条 市長は、林道の使用方法に適正を欠いたため生じた損傷又は汚損については、その使用者に対して林道を原状に回復させ、又は損害賠償を求めることができる。

(委任)

第16条 この条例の施行に関し必要な事項は、規則で定める。

(施行期日)

1 この条例は、平成18年3月20日から施行する。

(経過措置)

2 この条例の施行の日の前日までに、合併前の神埼町林道管理条例(平成9年神埼町条例第24号)又は脊振村林道管理条例(平成9年脊振村条例第25号)の規定によりなされた処分、手続その他の行為は、それぞれこの条例の相当規定によりなされたものとみなす。

神埼市林道管理条例

平成18年3月20日 条例第114号

(平成18年3月20日施行)